世界の中でも日本の技術力は優れていると言われています。その技術力は日本が豊かである原点であり、心臓部と言っても過言ではないほど重要なものになっているのです。国際化が進み、グローバル社会で戦っていく日本企業の中にはどのような会社があるのでしょうか。
企業情報について
ツーリング・ツールプリセッタ・光学機械の3つを主力商品とする共立精機株式会社は1950年の創業当初、航空機・船舶・自動車部品および治具・工具の製造からスタートしました。そして、1958年に初の自社商品となる工作機械用ツーリングの製造販売を開始します。これ以来、半世紀を超える伝統と信頼を誇っているため、多くの企業で使用されています。ツーリングは標準品以外にも様々なニーズに応えることが出来るため、自動車・建築業界など多種多様な業種で浸透しているのです。
また、ツールプリセッタは国産化して初めて世に送り出したパイオニアであり、簡易型から最新版のCCDカメラを搭載した非接触測定方式まで幅広いラインナップを取り揃えています。光学機械の販売は1970年で国内有数の歴史を有しています。近年、デジタルカメラの爆発的な普及によって業容の拡大を図っています。そのため、大手メーカーへの納入も多いです。
キサゲについて
共立精機株式会社の特徴としてキサゲの技術に優れていることが挙げられます。キサゲとは機械加工だけでは難しい平坦度を鈍角な刃先を持つキサゲという工具を使って、金属表面を削って平滑度を高め、摺動面に凹凸を付けて摩擦抵抗を減らす目的で行われる手作業のことを指します。このキサゲという作業は長年の経験が必要になるため、全国的に技術者が減少傾向にあります。そんな技術を利用して製品づくりが行われているため、クオリティが高まるのです。
具体的には、超精密部品を加工する高精度機械の製作工程において、滑り摺動の加工作業の時に主に使われる技術となっています。工作機械の心臓部である超高精度平面は1000分の1ミリとも言われており、この技術でなければ共立精機株式会社のクオリティを出すことは不可能です。機械化が発達した世の中でも到達することの出来ない匠の技が世界中の現場で活躍しています。
匠の手作業が世界中で活躍する
1950年に創業した共立精機株式会社はツーリング・ツールプリセッタ・光学機械の3つを主力としており、それら全てでハイクオリティを実現しています。その中でも光学機械はデジタルカメラが爆発的に普及したことによって大手メーカーに納入する機会も多く、企業としての看板として知られているのです。
そんな光学機械のクオリティを高める作業には「キサゲ」というものがあります。このキサゲは手作業で金属表面を削って平滑度を高め、摺動面に凹凸を付けて摩擦抵抗を減らす目的で行われています。その作業は非常に繊細で、わずか1000分の1ミリの誤差も許されません。そのため、機械化することが難しく、未だに手作業で行われるプロの技となっています。
