オムロンといえば、世界でも有名な電子機器メーカーですが、実はその裏には、私たちの生活や産業を支える高度な技術があります。今回は、同社の最新技術にフォーカスを当て、その驚くべき機能について紹介していきます。同社の技術の可能性を広く知ることで、あなたのビジネスやライフスタイルにも新しい展開が生まれるかもしれません。
オムロン株式会社とは
オムロン株式会社は、日本の京都府京都市に本社を置く大手電気機器メーカーです。1930年に、立石一真さんが設立した彩光社からスタートしました。現在の社名に変更されたのは、1990年の1月になります。家庭用電子血圧計が世界トップシェアを持つなど、一般消費者の印象としては、健康医療機器メーカーとしての活躍が大きいかも知れません。
しかし、1960年に開発された世界初の無接点近接スイッチをはじめ、1964年に開発された電子式自動感応式信号機、1967年に開発された無人駅システム、1969年に開発された世界最小の卓上電子計算機CALCULET-1200、1971年に開発されたオンライン現金自動支払機を開発、1987年に開発された超高速ファジィコントローラなど、世界初の産業用機器を次々と開発している企業となっています。
自動運転への取り組み
オムロンは、京阪奈イノベーションセンタを中核拠点とし、自動運転を想定した画像処理のアルゴリズム開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、4年の歳月をかけ、数えきれないほどのトライ&エラーを積み重ねた結果、クルマの未来を実現する可能性を秘める研究へと成長を遂げています。
世界中のデジカメやスマホに搭載されている顔画像センシング技術のOKAO Visionだけでなく、FAシステム用視覚センサなどの開発にも力を入れてます。また、新たな研究として自動運転を想定したセンサの3D LIDARの開発プロジェクトにも参加しています。そのプロジェクトにおいて、同社は、障害物や路面状態を識別する画像処理のアルゴリズム研究を任さるなど、自動運転研究の中核を担う存在となっています。
同社が、長い年月を費やすことで完成させたセンサの試作品は、第45回東京モーターショー2017に出展され、大きな話題となりました。そして現在、市販車への搭載を目指し、社内テストが行われています。同社は、自動運転技術の確立に向け、日々、新しい研究開発に力を注いでいるのです。
サービスサポート
サービスサポートは、設備の設置や敷設のときなどに利用することができるサポートサービスです。製品の設定や調整、現場の生産開始までの立ち上げをサポートしてくれますので、設備を立ち上げたい方や、設計をしたい方、そして、保守業務を任せたいと思っているけど、どこから手を付けたらよいのかわからないという方などの悩みを、しっかりと解決してもらうことができます。
同社では、制御機器立上げ支援なども提供しています。初めて触れる装置をスムーズに立ち上げるために、同社のエンジニアが訪問し、製品の操作説明や設定、調整などを行ってくれます。また、トラブルシューティングなどの技術サポートも行っていますので、安心して新しい製品を導入することができます。
また、近年多くの方が利用しているIA教育サービスは、設計から運用、保守までの工程を、基礎からしっかりと学ぶことができるサービスです。非常に人気のあるサービスとなっていて、2023年4月時点において、世界中で717コース、年間12万人以上の方が利用しています。同社の持つ強みは、入力から出力、ロボット、そして安全に至るまでの幅広い機器群に応じて多様なコースを取り揃えていることです。学習目的など、学びたい項目に合わせて、自身でカスタマイズして受講内容を選ぶことができますので、最短で必要な知識や技術を身に付けることができるのです。